キャロブ

マメ科。           
原産は地中海で、果実の和名はイナゴマメです。         
           
過酷な環境でも生き延びることのできる生命力の強い植物で、地中海沿岸地方の他はアフリカ大陸の一部で栽培されています。
           
キャロブの木は、高さ約15m程に成長し、葉は10〜20?の大きさです。
 
キャロブは植樹6〜8年後から少しずつ実をつけるようになり、その後80〜100年くらいの間毎年実が生ります。
樹齢12年くらいになると40kg程の実がなります。
 
耐塩性があるので、海に囲まれたマルタに適していて、マルタでは第二次世界大戦時の食料難には、乾燥させたキャロブのさやはオプンティア(ウチワサボテン)と共に食糧配給されていたくらい、人々の暮らしに密着した植物です。
 
マルタでは、キャロブの実を採ることはOKですが、木を伐採したり傷つけたりすることは法的に禁じられています。

 

チョコレートの代用品、マクロビ界の最終兵器、ダイエットの救世主の異名を持つキャロブ

地中海沿岸とアフリカ大陸の一部にしか生育しないので、食材としてなかなか見かけることはありませんが、日本でも糖質制限される方や、マクロビダイエットを実践される方、チョコレートなどにアレルギーのある方は、甘いものを食べたい時にキャロブを食べられるようです。
 
甘いのに糖質が砂糖の約4分の1、カルシウムや食物繊維、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールが豊富、低カロリーという特徴があるので、美容や健康に良いだけでなく、欧米では肥満治療に使われることもあるそうです。



 

注目されるピニトール

更に注目されるのは、キャロブに含まれるピニトールという物質です。
これはメタボリックシンドロームに有効で、血糖値を下げ、肝機能を改善し、一部不妊症に有効との研究があります。

ピニトールを含有している大豆やルイボス茶では抽出できる量が少ない為、これを多く含むキャロブが注目されています。

臨床実験も十分になされていて、安全性には全く問題ないということですが、炭水化物の消化吸収を減らすので、インスリン治療を行っていらっしゃる方は、時として治療薬の量を調整しなければならないようですので、念のため担当医師にご相談なさった方が良いそうです。

 

長い食用の歴史                  

食用としての歴史はメソポタミア文明にまでさかのぼり、古代エジプトでも甘味料として使用するなど、砂糖の原料であるサトウキビよりも古い歴史を持っています。
 
モーゼの十戒でマラの苦水に投げ入れて甘くしたのもキャロブだと言われています。

 

金や宝石の単位「カラット」の語源

またキャロブは、金や宝石の単位として使われる「カラット」の語源にもなっています。
 
これはキャロブの種子がほぼ同じ大きさをしていることから、金の純度をはかることに使われていたからなのだそうです。

1カラットの質量は0.2gですが、4世紀のローマ皇帝コンスタンティヌス1世の純金ソリデュス金貨(11世紀まで使われた「中世のドル」とも呼ばれる金貨)の重さが約4.5gあり、キャロブの種子24個に相当したので、24カラットが純金であることを示したのだそうです。

 
 

様々に使われるキャロブ

果肉に甘みがあるため、地中海地方では、お菓子の原料として用いられることが多いです。

キャンディ状に加工して、チョコレートの代用品のスウィーツにしたものが一般的ですが、昔はイースターや四旬節のような特別な日にしか食べることを許されなかった、貴重なスウィーツだったそうです。      

清涼飲料やリキュールの原料にもなります。                        
イスラム教のラマダンの時期にも、キャロブから作った飲料が飲まれます。
           
また、ユダヤ人の祭日にも食べられるなど、キャロブは古くから重量な植物です。           
           
キャロブに含まれるローカストビーンガムという成分が、増粘安定剤になることから、食品添加物として使われることもあり、イタリアではジェラートの安定剤としても使われています。
           
その他、化粧品にも使われます。
           
マルタでは今でもキャロブシロップを、のどの痛みを軽減したり、咳を止める民間治療薬としても使います。
子どもの整腸剤としても使います。
          
      

キャロブシロップのつくり方

シロップや粉末用に加工できるのは、さやが茶色くなってから。
実は手でもぎ取ったり、幹を揺らしたり、棒等を使ってとります。

茶色くなったさやは非常に硬く、この作業も大変なのですが、その全てをキャロブシロップやキャロブパウダーにすることができるわけではありません。

収穫した実は1〜2日天日干しにし、水分量が8%以下になるまで乾燥させます。

乾燥させたさやを砕き、種を取り除き、挽いて焙煎したものがキャロブパウダーになります。

キャロブシロップは、更にこれを煮詰めてつくります。

できるシロップはかなり少量で、kg単位でつくることはかなり難しいようです。

 
 

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